外壁塗装で人気のグレー!施工例、おしゃれに仕上げる方法を紹介
グレーは和風住宅やモダン住宅などさまざまな住宅に使えることから、近年外壁塗装に取り入れる方が増えています。
しかしグレーの色味を間違えると、建物自体が無機質に見えてしまうリスクもあります。
そこでこの記事ではグレーで外壁塗装を検討中の方に向けて、グレーのメリットやデメリットをはじめ、外壁塗装をおしゃれに仕上げるコツなどを紹介します。
外壁をグレーにしたい方はぜひ参考にしてください。
目次
グレーの外壁はなぜ人気?外壁塗装のトレンド色になった理由とは
近年グレー色は、外壁塗装の人気色として知られています。
グレーはさまざまな建物とも相性が良く、他の色とも合わせやすい万能カラーです。
また、同じグレーでも濃淡によって全く異なる色味になることから、カラーバリエーションが豊富であることも知られています。
この濃淡の違いを利用して、同じグレーの中でも異なる印象を与えることができる点もグレーの魅力のひとつといえます。
二つ目の理由としては、汚れの目立たなさを挙げることができます。
外壁塗装の色を選ぶ際に汚れが目立ちにくい色を選ぶ方も多く、その点グレーは他の色よりも汚れが目立ちにくいことから、外壁塗装に採用する方も多いようです。
グレーのカラーバリエーション
グレーは濃淡による違いが大きいことから、さまざまなカラーバリエーションがあります。
ここでは、グレーのカラーバリエーションを紹介します。
・ライトグレー
ライトグレーは色が薄いグレーのことをいい、遠くから見ると白く見えることもある色です。
ライトグレーは一色で使用するよりも、濃い色と組み合わせてバランスをとるのがおすすめです。
・ナチュラルグレー
ナチュラルグレーは薄いグレーと濃いグレーの間の色で鼠色とも呼ばれ、一番汚れが目立ちにくいメジャーなグレー色です。
コンクリートや石などと近い色であることから、さまざまな建物に使用されています。
・ダークグレー
ダークグレーは濃いグレーカラーで、シックでモダンな雰囲気に仕上がることが特徴です。
ホワイトカラーとの組み合わせがおすすめで、ホワイトカラーと合わせることでモノトーンのような仕上がりにすることもできます。
・スカイグレー
スカイグレーは青空のような色味の少し青みがかったグレーです。爽やかですっきりとした仕上がりにすることができます。
・ブルーグレー
ブルーグレーも同じく青みがかったグレーカラーですが、こちらはより暖かみのある仕上がりになります。
洋風の建物との相性が良く、ホワイトカラーとの相性も抜群です。
・グレイッシュ
グレイッシュはベージュが混ざったグレーカラーで汚れが目立ちにくく、自然とも馴染みやすい色合いに仕上がります。
和・洋と建物のテイストを選ばず、クラッシックやナチュラルな雰囲気に合う色味です。
・オリーブグレー
緑がかったグレー色です。和風住宅との相性が良いほか、木目調と組み合わせるとスタイリッシュな雰囲気になります。
・モスグレー
黄緑がかったグレー色です。オリーブグレー同様に和風住宅との相性がよく、中でも和風のモダン住宅に用いるとシックな雰囲気を演出することができます。
・サンドグレー
黄色がかったグレー色です。くすみカラーのような色味なので、単色よりも他の色と組み合わせる事ではっきりとした印象に仕上がります。
【施工例】グレー単色で外壁塗装をした場合
ここでは、グレー単色で外壁塗装をした場合の施工写真を紹介します。
それぞれのカラーが与える印象や特徴をみてみましょう。
オーソドックスな濃いグレーの外壁
濃いグレーの外壁は、建物全体に重厚感を演出することができます。
ツヤありを選ぶことでさらにグレーを目立たせることができますが、色落ちしやすく補修跡が目立ちやすくなるというデメリットもあります。
軽やかな印象の薄いグレーの外壁
薄いグレーはグレーの外壁塗装の中でも人気のカラーです。濃いグレーとは異なり、軽やかな印象を生み出すことができます。
金属系サイディングを使用したメタリックグレーの外壁
金属系サイディングを使用したメタリックグレーの外壁は、おしゃれで都会的な雰囲気を演出することができます。
金属の質感でより高級感を出すことができ、スタイリッシュな印象を与えることも可能です。
木目調でおしゃれなグレーの外壁
木材調のサイディングを使用した外壁は、木の暖かみと柔らかさを演出することができる外壁です。
グレーの単色使いでも優しい雰囲気を演出したい方におすすめです。
くすみやにじみが印象的なグレーの外壁
くすみ・にじみの質感がある外壁材を使用したグレーの外壁は、おしゃれの中に可愛らしさも兼ね備えたデザインに仕上がります。
赤みがかったグレーの外壁
★少し赤みがかったグレーの外壁は、重苦しい雰囲気とは裏腹に爽やかでフレッシュな雰囲気に仕上げることができます。
コンクリート調のグレーの外壁
よりホワイトに近い薄いグレーを採用したコンクリート調の外壁デザインは、モダンで大人っぽい雰囲気に仕上がることが特徴です。
少し個性的な雰囲気を演出することができ、通常の建物よりも目立ったデザインになります。
【施工例】グレーと他の色を合わせて外壁塗装をした場合
ここでは、グレーと他の色を合わせて外壁塗装をした場合の施工例をいくつか紹介します。
塗料を2色使用して外壁塗装を行うツートンカラーの色選びの方法などは、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
グレーと白(ホワイト)の外壁
濃いグレーとホワイトを使用したツートンカラーの外壁は、左右にメリハリをつけることで個性的な仕上がりになります。
また、屋根のデザインによっては二件の住宅がそのまま合体したかのような仕上がりになります。
外壁全体を白色にし付帯部を濃いグレーにしたり、上下2色で色を分ける方法もおすすめです。
白色での外壁塗装については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
「白は外壁塗装で不動の人気のカラー!おしゃれな色合わせや施工事例を紹介」
グレーと黒の外壁
★濃いグレーと黒を組み合わせた外壁のデザインは、外壁塗装の色選びで失敗したくないという方におすすめのデザインです。
黒い外壁がインパクトを与え、建物全体にメリハリをつけることができます。
濃いグレーと薄いグレーを合わせた外壁
★濃いグレーと薄いグレーを使用した外壁デザインは、グレーだけを使用した塗装を行いたい方におすすめです。
それぞれのグレーに濃淡をつけることで異なる色味が生まれ、統一感がありながらも印象的な建物に仕上がります。
グレーとベージュの外壁
グレーとベージュは一見すると相性が悪いカラー同士に見えますが、グレーの色味をベージュ寄りにすると優しい雰囲気の建物に仕上がります。
二色を組み合わせたデザインを作る場合、グレーをメインカラーにすることでバランスを取ることができます。
ベージュの外壁塗装については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
「外壁塗装をベージュにしたい!ベージュ系の人気色、おしゃれな施工事例を紹介」
グレーとブラウンの外壁
グレーの外壁は単色使いをすると無機質な印象になりがちですが、ブラウンを合わせることで軽やかでおしゃれな雰囲気に仕上げる事ができます。
ブラウンでの外壁塗装については、こちらの記事でも紹介しています。
「外壁塗装でブラウン系が人気!おすすめの色合わせと施工例を紹介」
グレーとブルーの外壁
★グレーとブルーを組み合わせた外壁デザインは、個性的でオリジナリティあふれる建物に仕上げたい方におすすめしたいデザインです。
ブルーを取り入れることで洋風住宅にも合わせる事ができ、爽やかな雰囲気に仕上げる事ができます。
グレーとネイビーの外壁
★
グレーとネイビーを組み合わせて外壁塗装に使用することで、建物をおしゃれでスタイリッシュなイメージに仕上げることができます。
都会的な印象を与えるだけでなく、他にない個性的なデザインを演出することができるので、飽きのこない組み合わせともいわれています。
グレーと木目調の外壁
★メインカラーをグレーにし、玄関や窓枠などの付帯部分を木目調にした外壁デザインです。
木目調を取り入れることでナチュラルな雰囲気を取り入れることができ、グレーと組み合わせることでモダンな雰囲気を演出することができます。
外壁塗装をグレーにするメリット
グレーは汚れが目立たないことが一番のメリットであるといわれていますが、汚れが目立たないメリット以外にもいくつかのメリットがあります。
ここでは、外壁をグレーにするメリットを紹介します。
汚れが目立ちにくい
グレーの外壁の一番のメリットは、なんといっても汚れが目立ちにくいことにあります。
主に外壁に付着すると想定されている汚れの種類は砂ほこり・鳥の糞・カビ・水シミなどですが、これらの汚れは全てグレーやアッシュ系の色味をしています。
これらの汚れに最も近いとされているグレーは、汚れが付着した場合でも汚れが目立ちにくくなっています。
また、一見すると汚れが目立ちにくそうな黒系の外壁は砂や埃など白っぽい汚れが目立ちやすくなっているので、ホワイトとブラックの中間色であるグレーカラーが最も汚れが目立ちにくいとされています。
モダンな印象の建物になる
近年はシンプルかつモダンなイメージの外壁が流行しており、グレー系はその流行のイメージの建物を演出することができます。
大人っぽい雰囲気や落ち着いた雰囲気、スタイリッシュさを求めるのであればグレーは最適といえるでしょう。
落ち着いた雰囲気になるにもかかわらず、重苦しくなり過ぎないのもグレーの外壁のメリットです。
周囲の建物と調和する
グレーの外壁は、周囲の建物ともよく調和するといわれています。
周りの景観に馴染みやすいというメリットは外壁塗装を行ううえで大切なポイントですが、グレーはベージュやブラウンなどと並んでこの点に優れています。
グレーでの外壁塗装でよくある失敗3選
グレーにはさまざまな色味があるため、外壁塗装に使用する際はイメージ通り仕上げるのが難しいともいわれています。
ここでは、グレーでの外壁塗装でよく起こる失敗について解説します。
グレーの色味がイメージと違った
施工後に、仕上がりの色が想定していたよりも明るい・暗い色になってしまうというのも、グレーでの外壁塗装でよく起きる失敗です。
事前に色見本などの冊子で色味を確認していた場合であっても、色の面積効果により実際の色よりも明るく見えたり暗く見えたりしてしまうことがあります。
外壁塗装ではよくある失敗のひとつですが、グレーは特にバリエーションが豊富であるため、このようなトラブルが起きやすいといわれています。
カラーシミュレーションや色見本で確認を!
色選びでのトラブルが起きないようにするためには、カラーシミュレーションを実際の施工前にしっかりと活用することが大切です。
色見本を事前に確認した場合であっても、必ずカラーシミュレーションで最終確認をするようにしてください。
カラーシミュレーションは業者側でも提供している場合もありますが、ご自身でもインターネットで確認することができます。
オススメのカラーシミュレーションなどは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
グレーの外壁なのに汚れが目立つ
グレーの外壁は汚れが目立ちにくいといわれていますが、マットなグレーを選んだ場合や極端に色が薄い・濃いグレー(黒や白に近い色)を選んだ場合、汚れが目立ってしまうことがあります。
特にマットなグレーは外壁の表面に凹凸がついているため、通常のグレーよりも汚れが目立ちやすいといわれています。
ツヤありグレーなら汚れが目立ちにくい
ツヤありの塗料はツヤなしの塗料と比較すると表面がツルツルしているので、その分汚れが落ちやすいという特徴があります。
ツヤの度合いにもいくつか種類がありますが、汚れが目立ちにくい塗料を希望する場合はツヤあり・7分ツヤ・5分ツヤから選ぶと良いでしょう。
中間色のグレーもおすすめ
グレーの中でも中間色のグレーを選ぶと、汚れが目立ちにくくなります。
低汚染塗料も選択肢のひとつ
外壁の汚れを目立たせたくない場合、低汚染塗料の使用も選択肢のひとつです。
低汚染塗料は、外壁に付着した汚れを落ちやすくする性能が付与された塗料です。
低汚染塗料には以下のような種類があります。
製品名称 | 販売元 |
超低汚染リファイン1000Si-IR | 株式会社アステックペイント |
クリーンマイルドSTシリーズ | エスケー化研株式会社 |
水性クリーンタイトSi | エスケー化研株式会社 |
ファインシリコンフレッシュ | 日本ペイント株式会社 |
アレスアクアシリコンACⅡ | 関西ペイント株式会社 |
それぞれの塗料によって性質や値段が変動するため、あらかじめそれぞれの低汚染塗料の特徴を知っておくと良いでしょう。
周りの建物と同じ色になってしまった
塗り立ての時はよかったけれど、周囲の家が同じ家の塗装をしてしまって個性がなくなってしまったといったようなことも実際に起きる可能性があります。
本来であれば深く気にしないことが一番の解決策ですが、あまりにも気になるようであれば外壁の塗り替えを行うのも一つの方法です。
ツートンカラーもおすすめ
グレーの外壁を塗り替える際は、ツートンカラーがおすすめです。
グレーはさまざまな色との相性がよくデザインも豊富なので、自分好みのデザインがあるかどうか業者に相談してみることをおすすめします。
ツートンカラーについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
グレーでの外壁塗装に失敗しないためのポイント
ここでは、グレーでの外壁塗装に失敗しないためのポイントを紹介します。
明るいグレーか暗いグレーかを決めておく
グレーを外壁塗装に使用することを決めたら、まずは外壁に使用する色を明るいグレーにするのか、暗いグレーにするのかを決めておきましょう。
グレーを使用した外壁塗装では、どのような色味のグレーを選択するのかによって建物の印象がガラリと変わります。
事前に建物をどのようなイメージにしたいかを決めておくことで、施工後の想像を膨らましやすくなります。
はじめにグレーの濃淡を決めておくことで「爽やかなイメージにしたかったのに重苦しい雰囲気になってしまった」といったような失敗を未然に防ぐことが可能です。
色の面積効果を理解しておく
色の面積効果とは、明るい色は面積が大きくなるほど明るく見える・暗い色は面積が大きくなるほど暗く見えるといった効果のことです。
外壁塗装では特にこの色の面積効果の影響が大きいといわれており、特にグレー系の外壁では顕著になります。
事前に色見本の確認をしていたとしても実際に施工してみたら思ったより明るくなってしまったといったようなトラブルが起こる可能性もあるため、色の面積効果について理解しておくと良いでしょう。
カラーシミュレーションを何度も行う
外壁塗装に使用する色や大まかなイメージがある程度決まったら、カラーシュミレーションを行なって実際の施工後の建物の完成図を確認しておきましょう。
複数の色で悩んでいる場合も、カラーシュミレーションを行うことで色の決定がしやすくなります。
カラーシミュレーションについては業者ごとに取り扱いが異なるため、心配の方は事前にカラーシュミレーションをすることができるかどうか問い合わせておくと良いでしょう。
近隣を歩いて周囲の建物の色を確認する
外壁塗装を行ううえで、外壁の色が周囲の建物と馴染むかどうかという点はとても重要です。
外壁塗装工事を行う前に、周辺にはどのような建物が建っているのか、また自分の家が周囲に馴染めるかどうかなどをあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
グレー系の外壁であれば、周囲の建物がベージュやグレーなどの色であれば問題なく溶け込む事ができます。
逆に、ホワイトや明るめの色の建物が多く建っている場合は馴染まずに浮いてしまうこともあります。
優良業者に外壁塗装を依頼する
外壁塗装の依頼を行う際は、優良業者をしっかりと見極めて依頼を行うことが重要です。
見積もり依頼をする際は1社だけでなく複数業者に依頼を行うようにし、同条件で施工費用や内容の比較をするようにしましょう。
また、見積書の各項目の見方などを知っておくと優良業者を見極めやすくなります。
中には見積もり費用を高額に出してくる悪徳業者もいますので、十分に注意が必要です。
優良業者の見極め方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
外壁塗装で人気が高まっているグレーカラーについて、それぞれの色味が与える印象や人気のデザインを紹介しました。
グレー系の外壁塗装を検討されている方は、薄いグレー・濃いグレーがそれぞれ与える印象を把握しておき、あらかじめ自分がどのような印象に仕上げたいかを定めておくと外壁塗装で失敗する可能性を低くすることができます。
また、塗装業者の選定も外壁塗装で失敗しないために重要ですので、ぜひ優良業者の見極め方も参考にしてみてください。
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