チャネルオリジナルのサイディングが知りたい!特徴、おすすめサイディング材

木質系サイディングは木材が持つ独特の風合いが魅力で、人工の木目調のサイディングでは再現できない繊細な質感があります。

一方、天然木で作られていることから耐火性や耐久性が低い、メンテナンスに手間がかかるなどのデメリットがあり、やむを得ず窯業系サイディングなどを選ばれる方が多くなっています。

チャネルオリジナルのサイディング材は木質系サイディングでありながらも独自の技術により耐火性能に優れメンテナンスの頻度を抑えたサイディング材ということで、木質系サイディングを好む方から選ばれ続けているサイディング材です。

そこで今回はチャネルオリジナルのサイディング材の特徴や商品について紹介すると共に、サイディング外壁のリフォーム方法やサイディングの種類についても簡単に紹介させていただきます。

目次

チャネルオリジナルとは?

チャネルオリジナル株式会社は、1998年に設立された神奈川県横浜市に本社がある建築資材の流通会社です。

各種防火処理木材、建築資材、木質エクステリア材等の開発、販売を行っており、自然素材による環境資材を通じてサステナブルな社会創りを目指しています。

「Safety&Ecology」(安全と環境)の実現を目指した製品とサービスを提供することを企業理念としている会社です。

チャネルオリジナルのサイディング材の特徴

チャネルオリジナルのサイディング

※出典:チャネルオリジナル「WILL WALL-木製外壁材」

チャネルオリジナルのサイディング材にはさまざまな種類がありますが、ここでは主力シリーズであるWILL WALL(ウイルウォール)の特徴について紹介します。

ウイルウォールは100%天然木のサイディング材で、「準防火構造」「防火構造」「準耐火構造45分」「準耐火構造60分」の国土交通省認定を受けています。

耐火性に劣るといわれている木質系サイディングでありながらも、「自然素材であること」と「安全であること」を同時に実現しています。

また耐久性が高く腐りにくい樹種といわれているウエスタンレッドシダー(ベイスギ)を使用することで、メンテナンスの手間がかかるといわれている木質系サイディングの中にあっても手間がかからないのがメリットです。

ウエスタンレッドシダーを素材に使用、100%天然木で作られている

ウイルウォールは、耐候性が高いことからエクステリア用材として使われることが多いウエスタンレッドシダー(ベイスギ)という木材を素材に使用しています。

ウイルウォールに使用されるウエスタンレッドシダーは、カナダ政府による徹底した生産管理体制のもと製材されたものです。

天然木にも関わらず優れた耐久性と耐火性を持つ外壁材

ウイルウォールは、ウエスタンレッドシダーに特殊な技術で発砲系防火薬剤が加圧注入されているため、炎にあたっても特殊な炭化層を形成し、着火・燃え広がりを防ぎます。

国内で唯一外壁・構造全て無垢材で準耐火構造認定を取得しています。

優れた断熱性で地球温暖化対策にも効果を発揮

ウイルウォールはウエスタンレッドシダーならではの断熱性能を持ち、その断熱性能は鉄の413倍、コンクリートの8倍もあります。

外壁が蓄熱しにくいため省エネ性能に優れ輻射熱も少ないので、地球温暖化にも効果を発揮します。

木のぬくもりを外観に、意匠性に優れたデザイン

ウイルウォールは、ウエスタンレッドシダーの美しい木目により落ち着いた重厚感のある表情を演出します。

本物志向の上品な佇まいで、20年後、30年後の風合いが楽しみな外壁材です。

チャネルオリジナルのおすすめサイディング材

この章では、チャネルオリジナルのおすすめサイディング材を紹介します。

WILL WALL(ウイルウォール)シリーズ

WILL WALL(ウイルウォール)はチャネルオリジナルの主力シリーズで、その特徴は前章で紹介した通りです。

国内初、そして唯一の裏当てなし・木材単体仕様の外壁材です。

製品ラインナップは全9種類ですが、ここでは代表的なものを5つ紹介します。

T&Gパネル

出典:チャネルオリジナル「WILL WALL」

節ありの本実パネルで、縦張り、横張りが可能です。

プレーンなイメージがさわやかです。

¥9,500(税抜)/㎡~

T&Gパネルクリア

出典:チャネルオリジナル「WILL WALL」

節無し(若干の小節含む)の本実パネルで、高級感があります。

本物の木ならではの贅沢な外観を演出します。

¥18,000(税抜)/㎡~

T&Gクリアスクウエア

出典:チャネルオリジナル「WILL WALL」

節無し(若干の小節含む)本実パネルの「面取りなし」パターンで、和風建築にもマッチするスタイルです。

¥19,000(税抜)/㎡~

ベベルノッティ

出典:チャネルオリジナル「WILL WALL」

洋風住宅に調和する節ありの横張りサイディングで、木質特有の重厚感を演出します。

¥7,500(税抜)/㎡~

ボードバテン

出典:チャネルオリジナル「WILL WALL」

節無し(若干の小節含む)の縦張りタイプのサイディングで、シンプルな高級感を演出できます。

北欧風のアレンジも可能です。

¥27,000(税抜)/㎡~

屋久島地杉シリーズ

出典:チャネルオリジナル「屋久島地杉シリーズ」

屋久島は鹿児島県の大隅半島佐多岬南南西約60kmの海上に位置する島です。

屋久島地杉の特徴は、通常の杉と比較して芯材部分に油分含有量が多く耐久性・耐候性に優れていることです。

また通常の杉よりもヤング係数が高く、(曲げ)強度が高いといわれています。

こうした特徴を活かして製品化したのが屋久島地杉シリーズになります。

外壁T&G Panel

出典:チャネルオリジナル「屋久島地杉シリーズ」

屋久島地杉の芯材のみを乾燥させた外装材で、外壁材に求められる高い耐久性と耐候性を持っています。

色褪せも少なく、経年変化していく様子を楽しむことができます。

J.WILL WALL(ジャパンドットウイルウォール)シリーズ

国内初で唯一の「裏当てなし」「木材単体」の仕様で各種防火関連認定を取得したウイルウォールに、国産材を使用した商品が誕生しました。

自然素材による外観を持った住まいが消えてしまった国内の街並みに、日本の伝統美として国産の木材よるデザインを復活させるべき開発されたのがJ.WILL製品で、在来工法による防火構造の国土交通省認定を取得しています。

天然木に防火機能を加えた認定商品を「ウイル」、薬剤処理をしていない製品を「ナチュレ」と呼称しており、どちらも厳選された天然木をベースとしています。

そして天然木なので、通気性・調湿性に優れているのが特徴です。

杉ウイル/ナチュレウォールシリーズ

出典:チャネルオリジナル「J.WILL WALL」

チャネルが厳選した杉の外壁材は天然乾燥材という非常に手間暇をかけたこだわりが生きている商品で、「杉チャネルサイディング ¥6,800(税抜)/㎡~」、「杉T&Gパネル ¥5,800(税抜)/㎡~」、「杉ボード&バテン ¥5,000(税抜)/㎡~」、「杉下見板 ¥5,000(税抜)/㎡~」の4種類があります。

カラマツナチュレウォールシリーズ

出典:チャネルオリジナル「J.WILL WALL」

カラマツ(唐松)は乾燥しにくく、またそのプロセスで節も抜けやすいといわれています。

J.NATUREの唐松外壁材は「厳選された赤み部材」「人工乾燥により安定した品質を実現」をうたった商品です。

※未防火処理商品

焼き杉ナチュラルシリーズ

出典:チャネルオリジナル「J.WILL WALL」

焼き杉は、表面を焼いた時に残る炭化層の形跡が独特の風合いを演出します。

焼き杉ナチュラルシリーズは、焼き杉本来の炭色に様々な表面処理を施した商品で、「素焼き ¥5,600(税抜)/㎡」、「素焼き塗装 ¥6,600(税抜)/㎡」、「サンド仕上げ ¥5,800(税抜)/㎡」、「サンド塗装仕上げ ¥6,800(税抜)/㎡」の4種類があります。

※いずれも未防火処理

サイディング外壁のリフォーム方法や費用・工期など

サイディング外壁のリフォーム方法には、塗装、重ね張り(カバー工法)、張り替えの3種類がありますが、新しいサイディング材にするためには重ね張りか張り替えによるリフォームが必要になります。

この章では、サイディング外壁の重ね張りと張り替えの費用・工期などを紹介します。

重ね張り(カバー工法)によるリフォーム

重ね張り(カバー工法)とは、既存の外壁材を撤去せずに上から新しいサイディング材を張り付ける工法です。

既存の外壁材を撤去しないので、その分張り替えよりも費用を節約することができ、工期も短くなります。

住みながら工事を行うことが可能で、手軽に外観のイメージチェンジができるのがメリットといえます。

ただし、既存の外壁材に重大な劣化がなく建物の構造躯体が比較的健全であることが条件になります。

また既存の外壁の上に重ね張りするため、使用するサイディング材は建物の耐震性を考慮して軽量な金属系または樹脂系のサイディングに限られます

(樹脂系サイディングは国内の流通量が少ないため、一般的には金属系サイディングを使用します)

施工にかかる費用は、延べ床面積40坪程度の場合で180~250万円(税別)、工期は10~20日程度になります。

詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

 

張り替えによるリフォーム

張り替えとは、既存の外壁材を全て撤去し新しいサイディング材に張り直すリフォーム方法です。

既存のサイディング材の傷みが激しい場合や雨漏りしている場合、建物の構造躯体の修繕が必要になる場合などにはサイディングの張り替えが必要になります。また築30年以上経過している場合にも、張り替えをオススメします。

張り替えでは既存のサイディングを全て撤去するため、傷んでいる下地材や構造躯体、防水シートも交換・補修することができます。

そして新たに施工するサイディングは、金属製や樹脂系以外のものにすることが可能です。

施工にかかる費用は、延べ床面積40坪程度の場合で200~300万円(税別)、工期は15~25日程度になります。

詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

サイディング外壁の種類別 メリット・デメリット

現在、国内に流通しているサイディング材は、素材の違いにより4つに分けられ、それぞれに特徴があります。

そこでこの章では、それぞれの種類ごとの特徴とメリット・デメリットを紹介します。

日本で一番人気の外壁材である窯業系サイディング

窯業系サイディングとはセメント質原料、繊維質原料、および混和剤からなる混合原料を窯で高熱処理して養生・硬化させたもので、防火性能に優れ、耐震性、断熱性、施工性も兼ね備えています。

そのためサイディングボードの中で、現在最も多くの住宅に採用されています。

また、工場で大量生産されるため品質が安定していてコストも安くなります。

メリット

  • 比較的安価なので初期費用が抑えられる
  • デザイン、カラーのバリエーションが豊富
  • 耐火性、防火性に優れている
  • 施工が容易

デメリット

  • 素材自体には防水機能がないので塗装による防水加工が必要
  • メンテナンス頻度が高い
  • レンガやタイル、石など本物の質感には劣る
  • 熱が蓄積しやすい

詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

 

軽量で耐震性が高い金属系サイディング

金属系サイディングとは、金属板に断熱性のある裏打ち材を組み合わせて加工したものです。

金属素材によって溶融亜鉛メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、アルミニウム合金、ステンレス鋼板の4つがあり、国内では窯業系サイディングに次いで流通シェア第2位になっています。

軽量で断熱性が高いことから、新築ばかりでなく外壁重ね張り(カバー工法)のリフォームにも数多く使用されています。

メリット

  • 軽量なので施工しやすく、建物に負担をかけないため耐震上有利になる
  • 断熱性に優れている
  • 凍害に強くひび割れしないため、メンテナンス周期が長い

デメリット

  • 表面に傷や凹みが付きやすく、傷が付くとサビが発生する
  • 酸性雨や塩害により劣化しやすいので、海沿いの地域には向かない
  • デザインのバリエーションが少ない

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

天然木から作られている木質系サイディング

木質系サイディングとは、天然木などの木材を使用して板状に加工した外壁材のことをいいます。

天然の一枚板(無垢材)を使用したもののほかに、木片同士を接着させたパーティクルボード系や木の繊維を固めたMDF系のものがあります。

メリット

  • 断熱性が高い
  • 木の風合いを活かした自然で高級感のある質感が得られる

デメリット

  • 価格が高い
  • 水や火に弱く経年劣化しやすいため、メンテナンスコストがかかる
  • 耐久性が低い
  • ・施工できる業者が少ない

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

メンテナンス不要な樹脂系サイディング

樹脂系サイディングとは、主原料にプラスチックの一部である塩化ビニル樹脂を使用した板状の外壁材です。

国内ではあまり使われていませんが、北米では約50%のシェア率があり、寒い地域でよく使われています。

日本でも北海道や東北地方などを中心に、少しずつ需要を伸ばしています

メリット

  • 耐久性が高くメンテナンスの手間が少ない
  • 凍害や塩害に強い
  • 軽量なので建物に負担をかけず、耐震上有利になる

デメリット

  • 色柄が限定され、デザイン性が低い
  • 国内では施工業者が少ない
  • 施工難易度が比較的高く、工事費用が高くなりやすい

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

本記事では、まだあまり知られていないチャネルオリジナルの木質系サイディング材を紹介すると共に、それと比較するために現在国内に流通しているサイディング材について簡単に紹介しました。

サイディング材にはその種類ごとにそれぞれメリットとデメリットがあります。マイホームに採用する外壁材を決める上では、メリットばかりでなくデメリットも事前に良く知っておくことが大切です。

どんな外壁材を採用するのか検討する上で、本記事を役立てていただければ幸いです。

この記事のライター:亀田 融
東証一部上場企業の不動産・建設会社の建築部門に33年間勤務。 13年間の現場管理経験を経て、取締役事業部長に就任。 事業部内で年間1000件以上のリフォーム工事を手掛けるなかで、中立的立場でのコンサルティングの必要性を実感し、独立を決意。 現在はタクトホームコンサルティングサービスの代表として、住まいに関する専門知識を生かし、多岐にわたり活躍している。 (保有資格:一級建築施工管理技士、宅地建物取引士、マンション管理士、JSHI公認ホームインスペクター、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャー、日本不動産仲裁機構ADR調停人)

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