外壁塗装の軒天の色の選び方&おすすめの色

「外壁塗装の際、軒天の色はどうしたら良い…?」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

軒天は建物の中でも目立つ場所ではないことから色にこだわらなくても良いと思われがちですが、実は軒天の色も建物の外観のイメージに大きく影響するといわれています。

そこでこの記事では軒天におすすめの色や色の決め方や軒天塗装の費用相場、塗装の際の注意点も解説するのでぜひ参考にしてください。

軒天の色はどうやって決めれば良い?

軒天の色選びを行う際は、外壁や屋根の色を決定した後に色選びをしたほうが全体のバランスが良く仕上がります。

建物全体の印象を決定づけるのは主に外壁や屋根などの大きく目に写る部分ですが、外壁や屋根と合う色にすることで建物に一体感が生まれ、まとまりのある印象にすることができます。

逆に外壁や屋根などの色合いと軒天の色の相性が悪いと、全体的にまとまりがなくなり統一感がなくなってしまう可能性があります。

このような理由から軒天の色は屋根か外壁の色に合わせるのが一般的ですが、どちらに合わせたらいいのかわからない場合などは外壁塗装業者に相談してみると良いでしょう。

軒天塗装によく使われているおすすめ色

ここでは、軒天塗装におすすめの色をいくつか紹介します。

白色

黒い雨樋

白色は、軒天塗装に使われる色の中でも一番選ばれている人気色です。

そのため、軒天の色選びに悩んでいる方や色だけでも先に決定したい方におすすめです。

白色はさまざまな色との相性が良く、外壁や屋根の色を選ばないので、色の相性を考慮する必要性がないことが大きなメリットです。

ただし白は他の色と比べると雨水のシミやカビ、藻による汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。

クリア(透明色)

白色の次に多く採用されているのがクリアカラー(透明色)です。

近年は外壁材に模様がついたものを取り入れる方も多く、外壁材に元からのついている模様を生かすためにあえてクリア塗装をする方も多いようです。

しかしクリア塗装はすでに外壁材や軒天が痛んでいる場合はおすすめできず、新築後10年前後であまり外壁材や軒天が痛んでいない状態であることが大前提となります。

黄色・クリーム色

黄色やクリーム色はさまざまな色との相性が良く、特に濃い黄色よりも色の薄いクリーム色が人気を集めています。

外壁がクリーム色の場合、軒天の色をクリーム色にすることで建物全体に統一感が生まれまとまりのある仕上がりになります。

黄色は青や赤などの外壁とも相性が良く、全体的に爽やかな雰囲気に仕上がることができます。

黒色・グレー系の色

外壁の色が黒や白色などの場合、軒天塗装に使用する色を黒やグレーにするのもおすすめです。

黒色の外壁に使用した場合、全体的にまとまりのあるスタイリッシュな雰囲気に仕上げることができます。

また、黒色は白色や黄色などの薄めの色とも相性が良いので、建物に少しアクセントを加えたい場合にもおすすめです。

軒天の色をあえて目立たせるのもひとつの方法

軽天塗装の色選びを行う際は建物全体に統一感を持たせるために外壁や屋根の色と馴染むような色を選ぶのが一般的ですが、アクセントをつけるためにあえて目立つ色を入れるのも一つの方法です。

外壁や屋根の色とは全く異なる色を軽天に入れると、建物全体の雰囲気や印象がガラッと変わります。

外壁や屋根とのバランスも考慮しながら軽天の色を選ぶことで、アクセントを持たせながらカラーバランスの良い建物に仕上げることができるのでおすすめです。

しかしアクセントをつけたいからといって相性の悪い色を選んでしまうと、建物の印象がマイナスになってしまうこともあります。

そのため、色の相性について不安な方は専門業者に色選びの相談をすると良いでしょう。

基本的には建物の色との相性で軒天の色を決めると良い

屋根や外壁との相性を見て色を決める場合もアクセントカラーを取り入れる場合であっても、建物の外壁や屋根との色の相性がとても重要です。

相性の悪い色同士を組み合わせてしまうと建物が悪目立ちしてしまい、まとまりのない雰囲気になってしまうので気をつけましょう。

主な相性の悪い色の組み合わせは以下の通りです。

オレンジ 黒・黄
茶色
黄色 青・紫
緑色

白系や黒系の色は基本的にどの色とも相性が良いですが、茶系は同系色でも合わせ方を考慮しないと綺麗にまとまらなくなってしまうこともあります。

軒天の色を決める際は必ずカラーシミュレーションを!

軽天の色を決める際は、事前にカラーシミュレーションを行うことが大切です。

複数のパターンをあらかじめカラーシミュレーションで見比べて、きちんと納得したうえで色選びを行うようにしましょう。

色選びの際におすすめのカラーシミュレーションは、以下の記事で詳しく紹介しています。

 

軒天の色は予想よりも暗く見えることを忘れずに

軽天は屋根の下にあることから光が当たりにくく、外壁塗装の際は当初想定していた色よりも暗い色味に仕上がることが特徴です。

そのため、色選びを行う際は想定よりも暗い色味で仕上がることを十分に考慮しておくようにしましょう。

【軒天の種類別】相性の良い塗料とは?

塗料

ここでは軒天の種類と、各軒天と相性の良い塗料の紹介をします。

軒天にはさまざまな材質のものがありますが、基本的には大きく4つに分けられています。

下記では、それぞれの材質について詳しく説明します。

ケイカル板

ケイカル板はケイ酸カルシウム板とも呼び、補強用の繊維を配合して作られている軽天素材です。

ケイカル板は耐火性や防湿性に優れていることが特徴ですが、外壁塗装や軽天塗装で採用する際は透湿性の高いつや消し塗料で塗装をすることをおすすめします。

ベニヤ板・合板

築年数が経過している建物に多く採用されているのが、ベニア板や合板の軒天です。

ベニア板や合板の軒天は耐火性が低く劣化も早いため、外壁のメンテナンスを行う際にケイカル板に変える方も多くいます。

ベニア板や合板の軒天が劣化している場合はクリア塗装は適さないため、クリア塗装を希望している方は事前に軒天の痛み具合を確認する必要があります。

金属製

ガルバリウム鋼板が外壁材に普及してから登場したのが、金属製の軒天です。金属製であることから耐火性が高く、錆びにくいという特徴があります。

金属製の軒天に塗装をする場合は、錆止め効果がある下塗り材を塗布することをおすすめします。

モルタル製

外壁がモルタルである場合、同じ材質であるモルタルで軒天が作られていることが多いようです。

モルタル製の軒天に塗装する場合はモルタル外壁に使用した塗料を使うことが一般的ですが、元々リシン仕上げが施されている場合は透湿性に優れた塗料を軒天塗装に用いることもあります。

軒天に外壁塗装が必要な劣化症状の例

軒天の劣化

ここでは、軒天塗装が必要な劣化症状の例を紹介します。

汚れ・色あせ

軽天には、建物の経年劣化により汚れや色あせが発生します。これらの劣化症状が発生している場合すぐに修繕工事を行う必要はありません。

ただし、放置してしまうと劣化症状が進行し建物にも悪影響を及ぼすため、クリア塗装などで軒天を保護すると良いでしょう。

剥がれ

剥がれは、特に合板製の軒天に見られる劣化症状の一つです。

合板が剥がれてしまうと下地に悪影響を及ぼす可能性があるため、このような症状が起きている場合はなるべく早めにメンテナンスを行う必要があります。

合板の木目プリントなどが剥がれてしまっている場合、劣化がかなり侵攻してしまっているため早急に業者への相談を行いましょう。

また、降雪地などでは雪とともに軒天の塗装が剥がれてしまうことがありますが、雪止めネットを使用することで劣化の進行を遅らせることが可能です。

カビ・藻の発生

外壁のカビ

軒天には、劣化が進行するとカビや藻が発生することがあります。

特にカビや藻が発生した場合は空気の循環がうまくできていない可能性が高く、早急な点検やメンテナンスが必要です。

また、コーキング部分から雨水が侵入している可能性もあり、この場合は水切り改善の外壁塗装が必要です。

これらの劣化症状は発生原因の特定が難しいため、症状が見られたらすぐに専門業者に相談することが大切です。

最悪の場合はシロアリが発生しているケースもあり、建物内部まで侵食が進むとさらに大規模な工事が必要になる可能性もあります。

シミの発生

軒天にシミが見られる場合は劣化症状が進行している可能性が高く、非常に危険度が高い状態であるといえます。

多くの場合で原因は雨漏りであるといわれており、雨樋の排水の不具合やベランダの床下に問題が発生したりしている可能性があります。

このようなケースでは軒天塗装では完全に劣化症状を抑えることはできないため、軒天を新しくする工事が必要になる可能性もあります。

まずはどれくらいまで雨漏りが進行しているのか、ダメージの具合を専門家に判断してもらうことが重要です。

軒天の塗装方法と費用相場

軽天塗装は基本的に、以下のような手順で行われます。

工程 内容
下地処理・素地調整 サンドペーパーなどで汚れや古い塗膜を取り除く
錆止め 軒天を固定している釘や鉄の部品に錆止めを塗布する
下塗り シーラーなどの下塗り剤を塗布する
上塗り2回 上塗り用塗料を2回塗布する

※横にスクロールしてください

軽天塗装は外壁塗装と同じく、下塗りと上塗り2回の3回塗りの工程で行われます。

下塗り剤を塗布した後は上塗り剤を2回にわけて塗布し、十分に乾燥させたら完成です。

費用相場の目安は1㎡あたり500円~1,500円となっているので、施工業者に見積もり依頼を行った際の参考にしておきましょう。

軽天塗装の費用相場については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

 

軒天塗装はDIYではなく外壁塗装業者に依頼を!

足場での塗装作業

軒天塗装は高所の作業になることから、DIYによる修復作業はとても危険です。

速やかに塗装業者に連絡を行い、修復依頼をするようにしましょう。

また、軽天塗装は基本的に外壁塗装や屋根塗装と同時に行うことが一般的なため、それぞれの塗装周期に合わせて施工を行うようにしましょう。

まとめ

外壁塗装作業

軒天塗装に関する色選びの方法やおすすめ色の紹介、また軒天の主な劣化症状などについて詳しく紹介しました。

軒天塗装に使用する塗料の色は建物のイメージを大きく変えることもあるため、メリット・デメリットを事前に把握したうえで慎重に選ぶようにしましょう

また、軒天に劣化症状が見受けられる場合は建物自体が劣化している可能性もあるため、すぐに専門業者に調査の依頼をするようにしてください。

この記事のライター:外壁エージェント編集部
こんにちは、外壁塗装エージェント編集部です。「安心の外壁塗装」をコンセプトに、外壁塗装をトータルでサポートする外壁塗装エージェント。コラムでは、何を基準に業者を選べばよいかわからない、外壁塗装の注意するべきポイントが知りたいなど、外壁塗装にまつわる皆さまのさまざまな疑問にお答えします。外壁塗装アドバイザーによる有益で信頼できる情報をお届けしますのでぜひ参考にしてください。

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