アルミサッシ塗装の注意点!メンテナンスのタイミング、費用相場

アルミサッシは新築工事を行った後年月が経つにつれて経年劣化により痛みや錆が目立ってくることから、「アルミサッシは塗装をした方がいいの?」「業者に頼んだほうがいい?それとも自分で修繕できる?」などといった疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

そこで今回はアルミサッシの塗装・メンテナンスについて詳しく紹介します。

アルミサッシ塗装を採用している方、これからアルミサッシ塗装を検討されている方はぜひ参考にして下さい。

アルミサッシは塗装できるの?

アルミサッシはこれまで塗装ができないといわれていましたが、近年はアルミサッシ用の塗料が開発されるようになり、塗装ができるようになっています。

一方でアルミサッシの塗料は耐久性が短いことから、アルミサッシ塗装の依頼自体を断る業者も決して少なくはありません。

しかしアルミサッシ塗装で得られるメリットも多いため、耐久年数が短いというデメリットに納得さえできれば、必ずしもアルミサッシ塗装が悪いということではないことを心得ておきましょう。

アルミサッシを塗装する目的とは‌

アルミサッシ塗装の目的として、まず第一に汚れが目立たなくなることが挙げられます。経年劣化により付いた傷を補修したり、デザインを変えたりすることも可能です。

また、アルミサッシに発生しやすい白サビを防ぐ効果も期待できます。‌サビにもさまざまな種類がありますが、アルミサッシに発生するのは白サビであることがほとんどです。

白サビは他のサビよりも金属の劣化を進行させる可能性はひくい低いため、白サビが発生したとしても塗装は必要ないという考え方もあるようです。

アルミサッシの塗装をおすすめしない職人もいる

先述した通り、アルミサッシ塗装をおすすめしない職人は一定数存在しています。

その理由として、アルミサッシの原料であるアルミニウムと塗料の密着性が悪く塗装を行った後にすぐに剥がれてしまう可能性が挙げられます。

ただし適切な下処理を施すことでしっかりと効果を発揮することも可能です。

アルミサッシの塗装を行う際は、サビが発生する寸前または軽度のサビが発生し始めている状態で塗装を行うと一番高く効果を発揮することができます。

アルミサッシの白サビが気になる場合には塗装がおすすめ

白サビは白い斑点のような模様が特徴です。赤カビと比較すると、金属の劣化をより進行させるのは白サビよりも赤サビの方といわれています

しかし住宅の状態やサビの発生状況によっては、白サビでも劣化を進行させる可能性があります。

また、白サビの発生によって外観の美しさが損なわれてしまうことも十分に考えられるため、 日頃から定期的に掃除を心がけるか、一気に塗り替えてしまうのも綺麗に保ち続けるために有効な方法です。

塩害地域のアルミサッシにも塗装がおすすめ

アルミサッシに発生する白サビは塩害の影響を大きく受ける可能性が高いため、塩害地域にお住まいの方はアルミサッシ塗装を行なった方が良いでしょう。

塩害とはその名の通り塩の影響を受ける事ですが、海の近くの地域に住んでいる方は潮風に含まれている塩分がアルミサッシを錆びさせてしまう可能性が非常に高くなっています。

あまり海が近くにないという方でも、半径5km以内の距離であれば塩害の影響を受ける可能性は十分に考えられるため、 もしも住宅のアルミサッシに白サビが見受けられる場合は一度塗装業者に相談をしてみると良いでしょう。

アルミサッシは塗装と交換、どちらが良い?

アルミサッシの補修方法は塗装か交換の2種類がありますが、どちらを選択するかは現在のアルミサッシの状態によって異なります。

塗装・交換のメリットやデメリット、費用の違いは以下の通りです。

メンテナンス方法 塗装 交換
メリット
  • 費用を抑えることができる
  • 部分補修による色変更が可能
  • 機能性を高めることができる
  • デザインを一新することができる
デメリット
  • 耐用年数が短い
  • 塗膜が剥がれる可能性がある
  • 費用が高い
  • 工事が大掛かりになる
費用相場 4万〜6万 〜50万円台
劣化具合 傷・錆などの軽度な経年劣化 ひどい錆や全体の腐食

※横にスクロールしてください。

これらのメリットやデメリット、費用の違いなどを理解した上で、専門業者に塗装と交換どちらを行うべきか相談することをおすすめします。

アルミサッシの塗装メンテナンスが必要なタイミングや劣化症状

金属サイディングの壁

アルミサッシ塗装のメンテナンスが必要なタイミングや劣化症状は以下の通りです。

  • 前回の塗装から5年から10年経過している
  • アルミサッシに劣化症状が見受けられる
  • イメージやデザインを変えたい

それぞれのタイミング・劣化症状について詳しく説明します。

前回の塗装から5年〜10年経過している時

塗装の耐用年数はおよそ10年ほどとされています。そのため、前回の塗装から5年〜10年ほど経過している場合は塗装によるメンテナンスをを行うようにしましょう。‌

前回使用した塗料が耐用年数の長いものであれば一度業者に塗装の劣化状況を確認してもらい、劣化がそこまで進んでいなければもう2年〜3年待ってみてもいいかもしれません

また、アルミサッシ塗装を行う際も外壁塗装と同時に行う方が効率が良く、別々に塗装を行うよりも費用を抑えることができるでしょう。

アルミサッシに劣化症状が起きている時

アルミサッシに以下のような劣化症状が起きている場合、塗装によるメンテナンスを行うタイミングです。

  • 塗膜の剥がれ
  • 白サビや赤サビなどのサビの発生
  • チョーキング現象の発生

すでにアルミサッシの塗装を行っている場合、古い塗膜が剥がれていたりチョーキング現象が起きているタイミングが塗り替えの目安となります。

チョーキング現象とは塗膜の顔料が露出している状態のことを指し、指で触ると白い粉のようなものが付着している状態のことを表します。

すぐにトラブルが起きてしまうわけではありませんが、チョーキング現象の発生は塗膜が劣化しているサインでもあるため、なるべく早く塗装を行うようにしましょう。

イメージなどを変えたい時

劣化は進んでいないものの、建物の印象やイメージを変えたい時も塗装工事はおすすめです。建物の屋根や外壁と馴染みやすい色合いに変えることで、一味違った味わいを感じることができるでしょう。

アルミサッシの塗装方法

足場での塗装作業

アルミサッシの塗装を行う際は、下処理・養生・プライマーによる下塗り・仕上げ塗装の手順で作業を進めていきます。それぞれの手順について詳しく説明します。

① 下地処理(塗装剥がし)

汚れやサビを落とし、塗料が密着しやすくなるように細かい傷を研磨剤でつけていきます。

サンディング・ケレンとも呼ばれている作業で、塗装の仕上がりに大きく影響する大切な作業です。

② 養生

塗装しない部分をマスキングテープで覆い、塗料が付着しないように養生します。

少しでもズレてしまうと外壁やサッシの外に塗料がついてしまう可能性があるため、慎重な作業が求められます。

③ プライマーによる下塗り

プライマーによる下塗りを行い、次に塗り重ねていく塗料との密着性を向上させます。

また、塗りムラを少なくしたりサビ止め効果のあるプライマーも販売されています。

④ 仕上げ塗装(中塗り・上塗り)

仕上げ塗装は、ほとんどの場合は水性塗料を用いて行われます。油性塗料は扱いが難しく、臭いも強いため基本的には水性塗料がおすすめです。

また、仕上げ塗装も従来の塗装工事と同じく3回塗りが基本として行われます。全て乾いたら、仕上げにコーティング材を塗って完了です。

アルミサッシ塗装の費用相場

アルミサッシ塗装の費用相場は、傷や凹みがある場合とない場合でそれぞれ異なります。

通常のアルミサッシの塗装・傷や凹みのあるアルミサッシの塗装の費用相場についてそれぞれ説明します。

アルミサッシの塗装:1ヶ所につき約4万円〜6万円

傷や凹みがないアルミサッシの塗装については、1ヶ所につき約4万円〜6万円が費用相場とされています。

傷や凹みのあるアルミサッシの塗装:1ヶ所につき約2万円〜5万円追加

アルミサッシはキズやヘコミがつきやすいため、実際に傷や凹みがついているアルミサッシの塗装を行う場合は塗装前の補修が必要となります。

この補修作業を行わずに塗装を行うと、塗料が剥がれてしまう原因となったり見栄えが悪くなってしまう原因となります。

傷や凹みのあるアルミサッシの塗装費用は補修費も含まれるため、一箇所につき約2万円から5万円が費用相場となります。

アルミサッシはDIYでメンテナンスできる?

金属サイディングを使用した住宅

アルミサッシ用の塗料はホームセンターなどで気軽に購入することができます。

そのため、「 DIYでアルミサッシの塗装をすることができるのではないか?」と感じる方も少なくはないでしょう。

しかしアルミサッシの塗装を行うには、正しい知識と高度な技術が必要となります。キズやヘコミの修正、塗装などいくつかの工程を踏む必要があるため、これらを正しくより綺麗に仕上げるためには専門業者に依頼をする方が確実です。

DIYでの補修はアルミサッシの寿命をより短くしてしまう可能性もあるため、より仕上がりのキレイさや寿命のことを気にするのであれば、適正な補修・塗装を行っている業者に依頼をしましょう。

外壁塗装でアルミサッシを塗装する際の注意点

外壁塗装でアルミサッシを塗装する際は「アルミサッシに適した塗料を使う」「DIYは避ける」「相見積もりで優良業者を見極める」などのポイントに注意することが大切です。

それぞれの注意ポイントについて詳しく解説します。

アルミサッシに適した塗料を使う

アルミサッシ塗装を行う際は、アルミ専用の塗料を使う必要があります。専用塗料を使用することで、塗膜の剥がれを防ぐことができます。

中でもオススメなのは日本ペイント株式会社の「パーフェクトプライマー」やエスケー化研株式会社の「SK#1000プライマー」などです。

塗装に使う塗料は基本的に業者が選定しますが、ご自身で塗料の指定ができる場合は上記の塗料を選ぶと安心でしょう。

アルミサッシ塗装のDIYは極力避けた方が無難

アルミサッシ塗装を行う際は、適切な下地処理が最も重要とされています。

素人では十分な技術や知識が足りない可能性があるため、むやみにDIYを行うとすぐに塗膜が剥がれてしまう恐れがあります

そのためアルミサッシ塗装のDIYを検討されている方も、極力専門業者に依頼を行うようにしましょう。

相見積もりを取り優良業者に依頼を行う

同じ依頼内容で相見積もりを取ることで、施工費用の違いや施工内容の違いを複数の業者と見比べることができ、ご自身の予算や要望に合った業者を探すことができます。

相見積もりの正しい取り方に関しては、以下の記事を参考にして下さい。‌

 

また、優良業者を選定する上で悪徳業者の特徴を知っておくと良いでしょう。

悪徳業者には共通した特徴や代表的な手口などがあるため、事前にそれらを知っておくことでトラブルを防ぐことができます。

悪徳業者に騙されない方法に関しては、以下の記事を参考にして下さい。

まとめ

アルミサッシ塗装を行うべきタイミングや作業内容、 DIY の可否について紹介しました。

アルミサッシ塗装を依頼する業者を探す際は、外壁塗装業者の比較方法や見分け方を参考に、安心して依頼することができる優良業者に依頼を行うことが何よりも大切です。

またアルミサッシ塗装が必要かどうかわからないという方も、メンテナンス周期に合わせて専門業者に相談をすることをおすすめします。

この記事のライター:外壁エージェント編集部
こんにちは、外壁塗装エージェント編集部です。「安心の外壁塗装」をコンセプトに、外壁塗装をトータルでサポートする外壁塗装エージェント。コラムでは、何を基準に業者を選べばよいかわからない、外壁塗装の注意するべきポイントが知りたいなど、外壁塗装にまつわる皆さまのさまざまな疑問にお答えします。外壁塗装アドバイザーによる有益で信頼できる情報をお届けしますのでぜひ参考にしてください。

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