外壁塗装に差し入れは必要？喜ばれる差し入れとNG差し入れ

「外壁塗装工事をしてもらう業者に、お礼として差し入れをしたほうがいい？」と考える方も多いと思います。

日本では昔からお礼の気持ちを表すために職人に差し入れをするという文化があります。しかし最近では業者側が差し入れを最初から断ったり、差し入れをしないという家庭も増えています。

結論からいうと、差し入れはあってもなくても構いません。

差し入れがなくても工事に影響が出ることはありませんが、ここでは個人的に差し入れをしてお礼の気持ちを示したいという方向けに、差し入れをするメリットや職人に喜ばれる差し入れの一例などを紹介します。

外壁塗装工事に差し入れは必要？

外壁塗装工事の差し入れは行っても行わなくてもどちらでも構いません。

昔は顔見知りの職人に住宅周りの工事を依頼することが多かったため、差し入れをする習慣がありました。

しかし現在では顔見知りの職人に外壁塗装工事を依頼するケースは少なく、差し入れをしないという方も多くなっています。

しかし差し入れをすることで実際に作業している職人と会話をするきっかけが生まれることも事実です。

差し入れをしていなくても質問や要望を伝えることはもちろん可能ですが、差し入れをすることで職人とのコミュニケーションが円滑になることもあるようです。

差し入れを受け取らない外壁塗装業者も存在する

外壁塗装業者の中には、差し入れを受け取らない業者もいます。

差し入れを受け取らない理由はさまざまですが、差し入れを受け取らないと伝えることで施主の負担を軽減させたいと考えている場合もあります。

また、差し入れを受け取らない業者は大手外壁塗装業者の下請けとして作業を行っていることが多いようです。元請けとなる大手外壁塗装業者の意向で差し入れの受け取りができないこともあるので、このような場合は差し入れをする必要はありません。

決まりを破ってしまうと次回からの仕事の受注ができないなど、業者に迷惑がかかることになるので注意が必要です。

差し入れの時にはお礼の言葉も伝えると◎

差し入れをする時には、お礼の言葉も伝えるとさらに喜んでもらえます。

差し入れをする時にお礼の言葉を伝えることで、職人との有効な関係性が築けるようになります。

差し入れを直接渡すことができない場合でも、手紙やメモを添えるだけで印象は大きく変わります。

職人とのコミュニケーションツールとして、差し入れはとても有効です。

外壁塗装業者に差し入れを行うメリットとは

 

外壁塗装業者に差し入れを行うことには3つのメリットがあります。ここでは差し入れを行うメリットを紹介します。

差し入れは職人のやる気につながる

外壁塗装業者への差し入れは職人側としても悪い気はせず、嬉しいと思う職人の方が多いでしょう。

差し入れがなくても工事の仕上がりに影響はしませんが、差し入れを貰ったことで仕事のやる気が出るという意見もあるようです。

質問や要望が伝えやすくなる

差し入れは職人とのコミュニケーションに役立ちます。

外壁塗装工事中は職人と直接コミュニケーションを取る機会はあまりありませんが、差し入れを行うことで工事中の質問や要望を伝えるきっかけになる場合もあるでしょう。

定期点検や次回の塗装工事も頼みやすくなる

差し入れをすることで外壁塗装業者と顔なじみになることがあります。

工事期間中だけでなく、工事後の定期点検や次回の外壁塗装時にも同じ業者に頼みやすくなるでしょう。

職人は何ももらったら嬉しい？喜ばれる差し入れの例とNG差し入れの例

差し入れをもらった職人が喜んでくれるかどうかは、何を差し入れするかによって異なります。

基本的にはなんでもありがたく受け取ってくれる職人が多いですが、中には少し迷惑になってしまう差し入れもあります。

ここでは職人に喜ばれる差し入れとNG差し入れの例を紹介します。

職人に喜ばれる差し入れはこれ！

職人に喜ばれる差し入れは缶コーヒーやペットボトルなどの飲み物や、ちょっとしたお菓子です。

職人さんによってはブラックコーヒーが飲めなかったりするので、数種類用意した方がそれぞれの好みで選びやすくなります。

できれば数本ずつ購入して選んでもらう方が良いでしょう。

また、お菓子などの食べ物を差し入れる場合にはなるべく個別に包装された物がおすすめです。

■缶コーヒー

職人が休憩時に飲む缶コーヒーは差し入れとしても喜ばれます。

コーヒーは好みが分かれる飲み物でもあるので、無糖や微糖など数種類を用意しておくと良いでしょう。

また、冬場には温かい缶コーヒーでも良いでしょう。

■ペットボトル飲料

ペットボトル飲料などのように蓋ができる飲み物も喜ばれます。

ペットボトル飲料の場合は、ジュースなどの飲み物よりもお水やお茶、ポカリスエットなどのスポーツ飲料が好まれるようです。

職人の好みや年齢によっても好みが分かれるので数種類用意した方が良いでしょう。

■お菓子

お菓子を差し入れたい時は、個別に包装されているせんべいやチョコレートなど、その場で食べなくても良いお菓子が好まれます。

また、夏場には塩分やミネラルが補給できるタブレットなどを用意しても良いでしょう。

■アイスクリーム

夏場の暑い時期には、休憩時に食べられるアイスクリームも喜ばれます。

アイスクリームの中でもスプーンなどを使わなくても食べられるタイプが人気のようです。

■栄養ドリンク

外壁塗装工事は炎天下での作業になることもあるため、栄養ドリンクなども用意しておくと喜ばれることが多いようです。

しかし好みがあるため、差し入れのラインナップとして数本を準備しておいても良いでしょう。

職人さんが困ってしまう差し入れの例

差し入れの中には、職人さんが困ってしまう例もあります。その場で食べなくてはいけないものなどは差し入れとして敬遠されるようです。

ここでは、職人さんが困ってしまう差し入れの例を紹介します。

■手作りの料理や生もの

職人さんが困ってしまう差し入れには手作りの料理や生ものがあります。

その場で食べなくてはいけないというプレッシャーを与えたり、衛生的な観点から嫌がる業者さんも多いようです。

■現金

以前はお礼として現金を渡す習慣がありましたが、現在では現金を差し入れすることはありません。

現金を渡してしまうと扱いに困ってしまうことが多く、大手外壁塗装業者の下請けとして作業を行っている場合には特に注意が必要です。

差し入れした現金によって、下請けの職人と元請けの間でのトラブルに発展してしまうこともあります。

■お酒類

1日の作業が終わった後の食事やお酒の提供は、職人さんにとっても迷惑になることがあります。

現場での作業終了後は片付けや次の日の準備などを行うため、職人の仕事が完了したわけではありません。

飲酒運転などのトラブルにもつながる可能性があるので、酒類の差し入れは控えた方が良いでしょう。

職人に差し入れをするベストなタイミングや出し方

職人に差し入れをするタイミングには、工事が始まる前や休憩中などがあります。

ここでは職人に差し入れをするベストなタイミングを紹介します。

専用スペースを造ると差し入れを受け取りやすい

職人への差し入れは直接渡すことでコミュニケーションを取ることに繋がります。しかし毎回の休憩で直接差し入れをするにはかなりの労力が必要になります。

直接渡すよりも玄関の外や空き地にスペースをつくり、そこに自由に差し入れを取れるようにしておいた方が職人としても差し入れを受け取りやすくなります。

工事着工日に挨拶と共に差し入れを渡す

外壁塗装の工事着工日に挨拶と共に差し入れをまとめて渡すのも良いでしょう。

毎回の休憩に差し入れをする必要がなくなるので、施主にとっても職人にとっても負担が軽くなります。

時間が空いた時に様子見がてら差し入れを行う

時間が空いた時に様子見がてら差し入れを行うことで、施主や職人の負担を減らすことができます。

また、差し入れする際に塗装の工程がしっかりと行われているかどうかなどのチェックができます。自分でチェックできる部分は自分で確認をした方が良いでしょう。

差し入れをする際に、普段疑問に思っていることも確認することもできます。

職人の休憩時間に差し入れを渡す

職人は作業中２回程度の休憩を取ります。通常は10時と15時に休憩を取ることが多いので、そのタイミングを狙って差し入れをしても良いでしょう。

お昼の休憩時間もありますが、お昼は職人自身が用意した昼食を取るためあまりおすすめできません。

また、休憩時間は作業で疲れた体を休めるための大事な時間です。休憩時間であっても話が長くなりすぎてしまわないように注意しましょう。

差し入れは工事の工程や職人のペースに合わせることが大切

差し入れをする場合には、職人のペースに合わせることが大事です。

外壁塗装工事を行う上で、職人は工事の効率や時間配分などを大切にしています。

その日の内に進められる工程や天候などさまざまな事を考慮して作業をしているので、あまり過剰な対応にならないように注意をした方が良いでしょう。

また、休憩を取るかどうかも職人によって異なります。

職人に差し入れをする時に押えておきたいポイント

職人への差し入れをする時には、外壁塗装を行っている季節なども考慮することが大事です。

ここでは、職人に差し入れをするときに押えておきたいポイントを解説します。

夏場は冷たい飲み物を差し入れると良い

夏場の差し入れでは、冷たい飲み物を用意すると良いでしょう。

職人は炎天下の中で作業することになるため、水分補給が重要になります。

お茶やお水などの飲み物の他にも、炭酸やアクエリアス・ポカリスエットなどのスポーツ飲料などを差し入れても良いでしょう。この際、大きなペットボトルよりも500mlサイズのものが好まれます。

また、差し入れの場所を決めて置く場合には保冷剤やクーラーボックスなどを使うなどの工夫も喜ばれます。

冬場は温かい飲み物

冬場などの寒い時期には、温かい飲み物も喜ばれます。

冬場の外壁塗装工事は寒い中での作業になります。

職人が持参した飲み物も1日の作業中にぬるくなってしまうので、休憩時の温かい飲み物は重宝されます。

過剰に気を遣いすぎる必要はない

差し入れに大量の飲み物を用意したり、1日に何度も差し入れをしたりするなど過剰に気を遣いすぎる必要はありません。

毎日の休憩に合わせて差し入れをするのは大変ですし、職人にとっても気を遣ってしまうことになります。一定の節度を保つことが大切です。

差し入れをしなくても工事の品質には影響しない

差し入れをしなくても外壁塗装の品質や最終的な仕上がりには影響しません。

差し入れが多いからといって通常よりも丁寧に塗装をしてくれることはありませんし、少ないからといって工事の手抜きをするようなことはありません。

差し入れをするのもしないのも施主の気持ち次第なので、自由に選択して良いでしょう。

寸志（お礼の現金）は必要ない

差し入れとして寸志を渡すことは現在ではほとんどありません。

作業を行っている職人も自社の職人なのか下請けの職人なのかも分からないことがあります。

お礼として現金を受け取ってしまうことで、元請けとのトラブルにつながることもあります。そのため、現金を渡すことは控えた方が良いでしょう。

まとめ

外壁塗装業者に差し入れをするかしないかは施主の自由です。差し入れによって外壁塗装の品質や仕上がりなどに影響することはありません。

ただし差し入れをすることで気を悪くする職人はいませんので、コミュニケーションを取るきっかけとして差し入れをしても良いでしょう。

また差し入れする飲み物や食べ物には一定の配慮を持つことが大切です。

さらにお昼時間や休憩時間といっても職人さんにとっては1日の作業の中でもわずかな自由時間ですので、気を遣わせてしまわないように工夫することも必要です。