外壁塗装おすすめカラーシミュレーション9選

外壁塗装の失敗例でよく聞かれるのが、事前に想像していたイメージと仕上がりが違う・カラーが希望色ではなかったとというものです。

そこでおすすめなのが、外壁塗装のカラーシミュレーションです。

無料で利用できるものがほとんどですので、住まいの印象を左右する外壁の色選びには、ぜひカラーシミュレーションを利用するようにしましょう。

この記事では、おすすめのカラーシミュレーションの紹介とカラーシミュレーションを使用する際の注意点を紹介します。

外壁塗装おすすめカラーシミュレーション9選

塗料のパンフレットに掲載されている小さな色見本から外壁塗装に使用する色を選んだ場合に「想像以上に明るい色になってしまった」、「思ったよりも白く見える」、「周辺環境とマッチしていない」などと後悔したというケースが多く聞かれます。

同じ色でも、サンプルで見た色と実際に仕上がった色が違って見えることは決して少なくありません。

そこで今回は、外壁塗装の色決めの際におすすめしたいカラーシミュレーションを紹介します。

今回紹介するシミュレーションは無料で利用することができるものが中心ですので、外壁のカラー決めに悩まれている方はぜひ利用してみてください。

さくら外装塗装店 外壁塗装と屋根のカラーシミュレーション

さくら外壁塗装店の外壁塗装と屋根のカラーシミュレーションは手軽にカラーシミュレーションを試してみたいという初心者の方におすすめのソフトで、動作が早くサクサク動くのがメリットです。

1トーン、2トーンカラーにも対応しているほか、ひとつひとつの色に名称がついているので覚えやすく、洋風住宅と和風住宅のどちらにも対応しています。

通常はあまり和風住宅に対応したシミュレーションがないので、和風住宅に住んでいる方にとっては非常に有益です。

また、全体の仕上がりの印象に影響を与えることが多い雨樋やサッシなどの付帯部分にも対応しています。印刷することはできないようですが、気に入った色の組み合わせをブラウザ上に保存しておくことが可能です。

ただし写真ではなくイメージ(CG)なので、この点で物足りなさを感じる方が多いかもしれません。

エスケー化研 住宅塗り替えシミュレーション

もう少しリアルなシミュレーションを求めている方におすすめなのが、大手塗料メーカーであるエスケー化研のカラーシミュレーションです。

CGですが写真に負けないくらいリアルで、PCやスマホのブラウザから簡単に操作できます。また、背景もCGでリアルに再現可能なので、「周囲と調和するかどうか」といった不安点も事前に確認しておくことができます。

色の種類は約150種類あるので、他のサイトでは色の種類が少なくて不満だという場合にもお好みの色を探すことができます。

さらには雨樋やサッシだけではなくドアの色も変更できるので、全体のイメージをつかみやすいシミュレーションです。

マンションやアパート、工場などのカラーシミュレーションにも対応しています。

日本ペイント Colour Creations

大手塗料メーカーの日本ペイントも、スマートフォンで利用可能な無料カラーシミュレーションソフトをリリースしています。

自分で撮影した写真を使用できるのが特徴で、はじめに大量に用意された見本色かカラーチャートの中からシミュレーションに使用したい色を最大5色選び、塗装することができます。

関西ペイント スマートカラー~塗替えコーディネート~

大手塗料メーカー関西ペイントの塗り替えシミュレーションは、ナチュラルスタイル、モダンスタイル、南欧スタイルなどの5つのスタイルから選択することができ、それぞれおすすめのコーディネートが用意されています。

細かい設定が可能で選べる色も多いのですが、初めて利用する方にとってはサイト自体が使いにくいのが難点になるかもしれません。

また、選択する項目が多く最初は困惑することが多いと思いますが、無料のカラーシミュレーションツールの中では最も高性能なもののひとつといえそうです。

ホームテックカラーシミュレーション

ホームテックのカラーシミュレーションはサイト自体が非常にシンプルで、初心者でも使いやすくなっています。

建物のタイプ(洋風4種類、和風2種類)と外壁、屋根、付帯部(サッシ、雨樋など)の色を選択するだけの簡単な操作でシミュレーションが可能です。

カラーバリエーションが40色と少ないのが難点ですが、仕上がり例の完成度が高く、色のイメージが違ったというトラブルは少なくなりそうです。

無難なコーディネートがしたいという方にとっておすすめのソフトといえます。

グッドホーム ePaint color simular

グッドホームのカラーシミュレーションは、PC、スマートフォン、タブレットで利用することができ、住宅だけではなく車、船舶、その他産業用機器等の写真でもカラーシミュレーションすることができます。

住宅は自宅の写真などを元に外壁、屋根、破風、軒裏、窓枠、雨樋などの色を指定でき、納得ができるまで何回でも繰り返すことができます。

また、お気に入りの画像は最大4つまで登録が可能で印刷することもできます。

詳しい使い方は動画で確認することができるので、一度試してみると良いでしょう。

ケイミュー外観シミュレーション

ケイミューは塗料メーカーではなく、屋根材や外壁材(サイディング)、雨樋などをトータルに提案する大手総合外装建材メーカーです。

塗装ではなく、外壁材の張り替えや新築を検討している方におすすめのシミュレーションソフトです。

パソコンはもちろん、iPadやAndroidタブレットでも操作可能で、作成した外観イメージの保存、プリンター出力、メール送付ができます。

おすすめプランを参考にしながら新たな外観イメージを作成することができ、ケイミュー商品の組み合わせを試すことが可能です。

スズカファイン iColor Paint(iPad専用)

スズカファインの iColor PaintはiPadで撮影した建物の写真を使ってカラーシミュレーションができるiPad専用アプリです。

登録色は約800色(日塗工G版、スズカ標準色、多彩色から選択可能)と豊富で、比較的簡単な操作で自由度が高いシミュレーションが可能です。使用方法は動画で説明されているので、iPadをお持ちの方は一度使って見ると良いでしょう。

eペイントカラーシミュレーションWEBアプリ(月額1,100円)

eペイントのWEBカラーシミュレーションはサンプル住宅画像やご自宅の写真画像でカラーシミュレーションを行うことができ、対象箇所は外壁、屋根、軒裏、破風、竪樋など最大9か所迄指定することができます。

色は使用する塗料メーカーの標準色や日塗工の色見本などで、カラーシミュレーション結果をA4用紙に最大4画像まで印刷できます。

ただし月額1,100円の有料サービスとなっており、塗装業者がeペイントの出店業者になっている必要があります。

カラーシミュレーションを使用する際の注意点

カラーシミュレーションは無料で手軽に使用できるものが多く近年は非常に重宝されつつありますが、タブレットやスマートフォン、パソコンなどを通して色を確認していくことになるため、現場では100%同じ色を再現することができません。

そのため、最初のイメージ通りにならなかったというクレームが多く、業者側からするとあまりおすすめしていないケースもあります

そこでこの章では、カラーシミュレーションを使用する際の注意点を紹介します。

カラーシミュレーションと現実とでは色の見え方が違う

カラーシミュレーションの最大の問題点は、カラーシミュレーションと実際の外壁の色とでは色の見え方が異なるという点です。

色の見え方は、面積の大小や太陽光の強さによる反射率の違い、外壁の模様やつやの違い、PC・スマホ・プリンターの違いなどによって異なります。

特に面積効果については、明るい色は面積が大きくなるほど明るさが増し、暗い色は面積が大きくなるほど暗さが増して見えるので、画面や紙の上と実際の建物とではだいぶイメージが変わってしまいます。

このような原因によってカラーシミュレーションで見た色と実際に塗装した外壁の色とでは異なる印象になってしまうことがあります。

外壁の質感までは再現できない

カラーシミュレーションでは外壁の質感まで正確に再現することはできません

そのため、つやあり・つや消しの表現や、外壁の素材の違い、凹凸の違いなどによる見え方の違いなどの表現には限界があります。

しかし外壁のイメージを決定するのは単に色だけではなく、質感も重要な要素になります。そのため、これらの質感は実際に現場で試し塗りなどを行って確認する必要があります。

周りの景観は考慮されていない

カラーシミュレーションの中には周囲の景観まで取り込んでシミュレーションしてくれるものもありますが、ほとんどのものは建物周囲の景観までは再現できません

そのため、カラーシミュレーションで決定した色で塗装した場合に、外壁が街並みの中で浮いてしまうことが時々あります。

このような事態を防ぐためにもカラーシミュレーションだけで色を決めるのではなく、事前に大きめの色見本を作成して外壁に当てるなど、実際の景観を考慮に入れて最終的な色決めをすることが大切になります。

外壁塗装の色選びで失敗しないためのポイント

塗料

外壁塗装の色選びで失敗しないためにはカラーシミュレーションツールを上手に活用することが大切ですが、それだけでは十分とはいえません。豊富なカラーの中から自分の要望に合った外壁の色を選ぶのは非常に難しい作業です。

そこでこの章では、外壁塗装の色選びで失敗しないためのポイントを紹介します。

カラーシミュレーションはあくまでも参考材料である

カラーシミュレーションは非常に便利なツールではありますが、使用するソフトの画面やプリンター、インク、紙によって微妙に色味が違うこともあり、実際に外壁塗装を行った際の印象とは異なる場合があります。

そのため、シミュレーションソフトはあくまでも外壁の色を決める上での参考材料の一つとして考えておくことが大切です。

色見本なども併用する

すでに発注する外壁塗装業者が決まっている場合には、業者に依頼してA4サイズ程度の色見本を作ってもらうことができます。

実際に塗装する色を塗った塗り板を外壁に当てて太陽光の元で確認することにより、塗装後にイメージが違ったなどということを避けることができるでしょう。

使用する塗料の種類について業者とともによく検討する

外壁塗装の色を決定する際には、シミュレーションソフトである程度決定した色を塗装業者に見せて、業者の意見を聞きながら再度良く検討することが大切です。

信頼できる業者であれば、専門的な立場からさまざまなアドバイスを受けることができるでしょう。

また、業者に実際に似たような色で塗装した事例がある場合にはそれを見せてもらうようにしましょう。

そして塗料にはさまざまな種類があるので、単に色だけではなくツヤの有無や塗料の種類ごとの特徴、耐用年数などもしっかりと検討して選択することが大切です。

自宅の壁に試し塗りをするのもアリ

塗装工事が終了してからのトラブルを回避する方法として、自宅の外壁に事前に試し塗りをしてみるのも有効な手段のひとつです。

塗料の色は光の加減によっても違った色合いに見えるので、朝と昼間、夕方と異なる時間に見え方をチェックしておくことで塗装後に後悔することがなくなります。

まとめ

外壁カラーシミュレーションは、今回紹介したもの以外にもさまざまな種類があります。

それぞれに特徴があるのでどれがベストとは一概にはいえませんが、外壁の色を選ぶ際には一度はカラーシミュレーションを試してみることをおすすめします。

しかし必ずしもシミュレーションのイメージ通りに仕上がるとは限らないので、塗装業者の中には顧客からのクレームを恐れ、色見本帳のみで打ち合わせを進めようとする業者もあります。

その場合にも小さな見本帳だけで色決めを行うのではなく、見本帳の中から気になった色をいくつかピックアップして、業者にA4サイズ程度の色見本を作成してもらいましょう。

どんな場合であっても外壁塗装の色決めは画面や紙の上だけではなく、一度は太陽光の元で確認してから決定することが大切です。

この記事のライター:亀田 融
東証一部上場企業の不動産・建設会社の建築部門に33年間勤務。 13年間の現場管理経験を経て、取締役事業部長に就任。 事業部内で年間1000件以上のリフォーム工事を手掛けるなかで、中立的立場でのコンサルティングの必要性を実感し、独立を決意。 現在はタクトホームコンサルティングサービスの代表として、住まいに関する専門知識を生かし、多岐にわたり活躍している。 (保有資格:一級建築施工管理技士、宅地建物取引士、マンション管理士、JSHI公認ホームインスペクター、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャー、日本不動産仲裁機構ADR調停人)

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