アイジー工業のサイディングが知りたい!特徴、おすすめサイディング材

山形県に本社を構えるアイジー工業は、主に金属系サイディング建築用断熱外壁材金属屋根材の研究開発、製造、販売をしている建材メーカーです。

金属だからできるクールなデザインと豊富なカラーラインナップで金属系サイディングを希望する方に人気ですが、金属系サイディングは窯業系サイディングに比べてまだまだ住宅での採用率が高くありません。

そこで今回は、金属系サイディングのリーディングカンパニーでもあるアイジー工業について、商品の特徴おすすめのサイディング材を紹介します。

アイジー工業とは?

アイジー工業は、山形県に本社を構える健在メーカーです。

金属系サイディングのリーディングカンパニーとして1970年の創業以来、厳しい東北の冬に合わせた金属系サイディングの商品開発を行ってきました。

1974年には日本初となる防火構造を併せ持った外壁パネル「秀壁」の販売を開始しています。

さらに2002年には、外壁材メーカー大手の「ニチハ」とも業務提携を行なっています。また金属系サイディングの他にも、金属製屋根材の製造・販売を行なっています。

アイジー工業のサイディングの特徴

アイジー工業のサイディングは、ガルバリウム鋼板と断熱材を組み合わせた独自のサンドイッチ構造で軽量かつ断熱性に優れているという特徴があります。

また、さまざまなデザインを表現できる優れた金属板であることが特徴で、日射による熱を伝えにくい断熱材を使用しています。

ここではアイジー工業のサイディングの特徴を紹介します。

一貫して金属系サイディングを製造し続けている

アイジー工業は1970年の創業以来、一貫して金属系サイディングを作り続けています

1974年に発表した「秀壁」の他にも「ホンセラ」や「景観ルーフ」などの商品を開発、現在は「アイジーサイディング」と呼ばれる、金属板と断熱材を一体化させた軽量で熱を通しにくい外壁材を販売しています。

このようにアイジー工業では、さまざまな種類の金属系サイディングを自社で製造・販売、建物のスタイルやイメージに合わせた3つのシリーズで、金属のデザイン性を活かしたサイディング材を幅広く展開しています。

全商品にガルバリウム鋼板を採用

アイジー工業のサイディングは、全商品にガルバリウム鋼板を採用しています。

ガルバリウム鋼板と断熱材のサンドイッチ構造で、雨や雪にも強く寒冷地に適した外壁材となっています。

また、ガルバリウム鋼板の表面に遮熱性フッ素樹脂塗装をすることで、紫外線による色褪せを軽減する効果が期待できます。

変色や褐色に対して10年保証をつけた商品もあります。

このように、耐久性や快適性、意匠性に配慮したさまざまな金属系サイディングを自社で製造、販売しています。

重ね張り(カバー工法)に適した外壁材

アイジー工業の金属系サイディング外壁は軽量なため、重ね張り(カバー工法)にも適した外壁材です。

重ね張り(カバー工法)は自宅に住みながらのリフォームが可能な工事で、耐熱性と耐久性を向上させることができます。

さらに既存の外壁材の上から新しいサイディング材を施工することで新築のような外観にすることが出来るリフォーム方法です。

ただし、外壁が二重になることで建物の重量が増えてしまう問題があります。

アイジー工業のサイディングは、一般的な窯業系サイディングに比べて5分の1程度と軽量なため、重ね張り工法に最適な外壁材です。

重ね張り(カバー工法)については以下の記事を参考にして下さい。

アイジー工業のおすすめサイディング材

アイジー工業の金属系サイディングにはさまざまな種類のサイディング材があります。

ここではアイジー工業のおすすめのサイディング材を紹介します。

SP-ビレクト(シンプルモダンシリーズ) 

※出典:アイジー工業「SP-ビレクト」

SP-ビレクトは美しい水平ラインが特徴の金属系サイディングです。

表面がなめらかで金属系サイディングでしか表現することができないデザインとして、人気があります。

SP-ビレクトのカラーバリエーションには、チャコールメタリックやモスグリーンなどのラインナップがあり、金属系サイディングを使いながらもモダンでやわらかい印象の外観を作ることができます。

1坪あたり 1㎡あたり
標準品 24,850円/坪 7,500円/㎡
受注生産品 29,760円/坪 9,000円/㎡

SF-ガルブライトJF(シンプルモダンシリーズ) 

※出典:アイジー工業「SF-ガルブライトJF」

SF-ガルブライトJFは、金属系サイディングでは業界ではじめてとなるフラットなデザインを表現した金属系サイディングです。

金属本来の質感と表面の滑らかさを追及したシンプルなデザインかつ約30㎝もの幅広デザインで縦張り、横張りに対応しているため、綺麗なラインを表現することができます。

1坪あたり 1㎡あたり 1枚あたり
標準品 25,130円/坪 7,600円/㎡ 約9,130円/枚
受注生産品 30,420円/坪 9,200円/㎡

※横にスクロールしてください。

SF-ガルスパンJF(シンプルモダンシリーズ)

※出典:アイジー工業「SF-ガルスパンJF」

SF-ガルスパンJFは、金属系サイディングらしいクールなデザインと上品で豊富なカラーランナップが特徴です。

フッ素樹脂塗装で遮熱効果もプラスされています。

SF-ガルスパンJF通常のガルバリウム鋼板を使った外壁とは異なり、サイディングを固定する釘が見えなくなる工法で施工されるため仕上がりも美しくなります。

経年劣化によって釘頭が目立ってしまうこともありません。

1坪あたり 1㎡あたり 1枚あたり
標準品 25,130円/坪 7,600円/㎡ 3,000mm:約9,040円/枚
4,000mm:約12,060円/枚
2枚梱包品 25,130円/坪 7,600円/㎡ 4,000mm:約12,060円/枚
受注生産品 30,420円/坪 9,200円/㎡

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SF-ガルステージシャインJ(シンプルモダンシリーズ) 

※出典:アイジー工業「SF-ガルステージシャインJ」

SF-ガルステージシャインJは、住宅から非住宅のあらゆる外壁に対応したスマートなデザインが特徴です。

光と影が作り出すシャープなラインが金属ならではの質感を最大限に引き出しています。

表面に遮熱性フッ素樹脂塗装をしていることで、メンテナンスの手間がかかりません。

1坪あたり 1㎡あたり 1枚あたり
標準品 19,840円/坪 6,000円/㎡ 約6,940円/枚
受注生産品 23,810円/坪 7,200円/㎡

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銘壁スタッコJ(ベーシックシリーズ) 

※出典:アイジー工業「銘壁スタッコJ」

アイジー工業のベストセラーである銘壁スタッコJは、古くから外壁に使われてきたスタッコ柄を金属系サイディングに表現した、性能とコストパフォーマンスのバランスの良い金属系サイディングとして、何年も愛され続けている金属系サイディングです。

ベーシックなカラーラインナップを揃えることで、幅広い建物で採用されています。

1坪あたり 1㎡あたり 1枚あたり
標準品 16,200円/坪 4,900円/㎡ 3,030mm:約5,400円/枚
3,636mm:約6,480円/枚
受注生産品 19,510円/坪 5,900円/㎡

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ガルバ伸壁 i 柄/ニューメロン(ベーシックシリーズ) 

※出典:アイジー工業「ガルバ伸壁 i 柄/ニューメロン」

ガルバ伸壁 i 柄/ニューメロンは、住宅から倉庫までさまざまな建物に使用可能なデザインが特徴です。

表面にガルバリウム鋼板を採用しているので耐久性が高く、全4色のベーシックなカラーラインナップを揃えています。

1坪あたり 1㎡あたり 1枚あたり
標準品 18,520円/坪 5,600円/㎡ 約8,100円/枚
受注生産品 22,150円/坪 6,700円/㎡

※横にスクロールしてください。

サイディング外壁のリフォーム方法や費用・工期など

サイディング外壁のリフォーム方法には、塗装・重ね張り・張り替えの3つの種類があります。

ただし、新しいサイディング材にリフォームする方法は、重ね張りか張り替えのどちらかを選択することになります。

ここでは、サイディング外壁のリフォーム方法や費用、工期について解説します。

重ね張り(カバー工法)によるリフォーム

重ね張り(カバー工法)とは、既存の外壁を撤去せずに上から新しいサイディング材を張り付ける工法です。

リフォーム後の外壁が既存の外壁材と新しいサイディング材の二重になることで、断熱性や防音性の向上が期待できます。

リフォームにかかる工期は7日~14日前後です。

また、一般的に重ね張りによるリフォームを行う場合には、外壁の重量を抑えるために金属系サイディングを使うことが多くなります。

重ね張り(カバー工法)については以下の記事を参考にして下さい。

 

張り替えによるリフォーム

張り替えとは、既存の外壁をすべて撤去して新しいサイディング材を張り付ける工法です。

下地の状態から外壁工事を行うので、金属系サイディング以外のサイディング材に張り替えたい時などにも有効な方法です。

既存の外壁材の解体や撤去などの工程が増えるため、リフォームにかかる工期は2週間~3週間前後です。

張り替えについては以下の記事を参考にして下さい。

サイディング外壁の種類別 メリット・デメリット

外壁に使われるサイディング材には、金属系サイディング以外にも窯業系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディングがあります。

ここではサイディング外壁別にメリットとデメリットを解説します。

日本で一番人気な外壁材である窯業系サイディング

窯業系サイディングは日本で一番使われている外壁材です。

デザインやカラーバリエーションが豊富であるため、さまざまなテイストの住宅に採用されています。

また、光触媒などのセルフクリーニング機能を持たせたサイディング材の研究も行われています。

窯業系サイディングは大量生産が可能な外壁なので、その分で初期費用を安価に抑えられるメリットがあります。

また、セメントを原料に多く含んでいるため耐火性に優れていますが、窯業系サイディング自体には防水性能がありません

このため、防水機能を維持するためには、塗装による定期的なメンテナンスが欠かせないというデメリットもあります。

窯業系サイディングについては以下の記事を参考にして下さい。

 

軽量で耐震性が高い金属系サイディング

金属系サイディングはガルバリウム鋼板やアルミ、ステンレスなどの耐久性の高い金属板を表面に使用しており、軽量で耐震性に優れた外壁材です。

金属板と断熱材を組み合わせたシンプルな構造で、軽量かつ断熱性の高い外壁材となっています。

また金属系サイディングは素材自体が軽いので、採用した住宅の耐震性を強くするメリットがあります。

リフォームの際にもよく採用される金属系サイディングですが、特に重ね張り(カバー工法)では使用する外壁材の重量を軽くすることが重要なため、金属系サイディングが使われています。

しかし金属系サイディングはシンプルなデザインが多いため、モダンな外観の建物には合いますがタイル調やレンガ調などの洋風デザインの建物にはあまり使われません。

金属系サイディングはについては以下の記事を参考にして下さい。

 

天然木から作られている木質系サイディング

木質系サイディングは天然木から作られているサイディング材で、木のぬくもりを感じることができる外壁材です。

窯業系サイディングなどで表現された木目調とは異なり、本物の木材や細かい木材を圧縮して作られているため、木の風合いがそのまま表現されています。

しかし木材を使っていることから耐火性は低く、腐食などに対しての耐久性もあまり高くありません

このようなことから、他のサイディング材に比べてメンテナンスの頻度が多くなるデメリットがあります。

木質系サイディングはについては以下の記事を参考にして下さい。

 

メンテナンスいらずな樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは日本ではあまり使われていない外壁材ですが、北米エリアなどの寒い地域ではよく使われています。

日本でのシェア率は1%前後とかなり低いものの、最近では北海道や東北などで施工実績が多くなってきています。

樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂を原料としたサイディング材で、耐久性が高くメンテナンスがほとんどいらないことが特徴です。

ただし日本での普及率が低いことから施工単価が高く、適切な施工ができる業者を見つけることも難しくなっています。

樹脂系サイディングについては以下の記事を参考にして下さい。

まとめ

アイジー工業は、金属系サイディングを一貫して作り続けている金属系サイディング業界のリーディングカンパニーです。

シンプルでモダンなデザインの外観を好む方に人気のサイディング材を多く販売しています。

ガルバリウム鋼板などの高耐久な金属板と断熱材を組み合わせたサンドイッチ構造で、軽量かつ耐久性や快適性、意匠性に優れた金属系サイディングが特徴です。

重ね張りや張り替えによるリフォームにおいても、軽量で性能の優れた金属系サイディングは重宝されています。

この記事のライター:タナカ サトシ
木造ハウスメーカーにてリフォームと新築の現場監督を経験後に二級建築士資格を取得、エクステリア会社にてハウスメーカーへの新築外構図の設計職を担当。 現在は二級建築士の資格を活かし、住宅を中心とした外壁塗装の職人として活躍中。 また、現場監督時代の経験と建築士の知識を活かし店舗などのリフォームを提案、設計監理を行う。趣味は子供と休日に思い切り遊ぶこと。

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